赤ちゃんの頭にいちご状血管腫が!NICUで言われたこと
生後10日頃、わが子の頭皮の左後ろ付近に赤く楕円形のアザのようなものを発見。サイズは約1センチ、盛り上がりもない平らな状態でした。
NICUの先生に相談したところ、「幼児によくみられる乳児血管腫(いちご状血管腫)」で間違いないとの診断。
- 成長とともに自然に消えることもある
- 大きくなる場合もある
- 場所によっては成長の妨げや美容的観点から治療を検討する
院内紹介もできると言われ、すぐに治療を決断する必要はないとのことでした。

【最初は治療を保留】隠れる場所だから大丈夫?
1か月検診後、形成外科へ相談に。
血管腫は頭皮だったため、「髪で隠れるから大丈夫だろう」と思い、レーザー治療は一旦保留。
形成外科でも説明を受けましたが、レーザーによる脱毛リスクも多少はあるとのことで、自然になくなるならそれが一番いいと思い様子を見ることにしました。
しかし──
ここで早く決断しなかったことを、後々後悔することになります。
【決断】血管腫が急成長!レーザー治療スタートへ
保留にしてわずか1週間、血管腫は目に見えて大きくなりました。
夫婦で話し合い、急いでレーザー治療をお願いすることに。
- 決定後、2週間でレーザー初回施術
- 保留にしていた分、結果的に約3週間遅れてしまった ことに
【体験談】レーザー治療の流れ
1回目のレーザー治療
- 所要時間は1分程度
- 少し泣いただけですんなり終了
- 髪の焦げたようなにおいがするが、見た目に大きな変化なし
- 術後は1週間、薬を1日1回塗布
お風呂もゴシゴシ洗わなければOKとのことでした。
2回目のレーザー治療
- 施術前に1回目のレーザーの部分が「ぐちゅっ」とした状態になってしまい、前回と同じ場所には照射できず
- 新たに広がった周囲を照射
- 同様に薬を塗り、経過観察へ
【トラブル発生】血管腫からの大量出血
2回目のレーザー後、悲劇が起こりました。
1回目の部分のかさぶたが剥がれていて気付いたら血がポタポタと滴り落ちていました。
えっ!と思っていたら次は
血が吹き出し、床が血だらけに!!
私たちはパニック、赤ちゃんは号泣。緊急相談電話に連絡し相談、結局救急で病院へ。
結果的には、病院へ向かう前に血は止まっていたんですが出血が多く心配で受診しました。
結論ガーゼやティッシュで10分程度圧迫すればOK とのことでしたが、事前に対処法を知っておくべきだったと痛感しました。
(もし10分以上血が止まらない場合は病院へ来てくださいとのことでした。)

【思わぬ弊害】赤ちゃんが左を向かなくなった
血管腫の大量出血をきっかけに、わが子は全く左を向かなくなってしまいました。(血管腫が左側に合って、寝るときちょうどこすれる位置)
- 痛みや恐怖がトラウマに?
- 擦れると痛い?
- 結構大きくなっていたので、でっぱりが気になる?
首のバランスがおかしくなり、向き癖が悪化。
成長に悪影響を及ぼす可能性があるんじゃないかと思い、次の治療法を真剣に考えることに。
【治療方針転換】薬治療を決断
初めに薬の提案もあったんですが副作用の心配もあり薬の治療はやらないときっぱり断っていました。
しかし怪我になってしまった部分がずっと治らずレーザー治療ができない状態になり、形成外科の先生から提案されたのがやはり「薬による治療」。
- 「ヘマンジオル」という飲み薬を使用
- 副作用の確認のため、入院が必要
- 最初は少量からスタートし、問題なければ増量
この状態のまま過ごすわけにもいかないので、薬を使った治療をすることに決めました
【入院中のスケジュール】薬量と検査内容
日数 | 薬の量 | 血糖値・酸素濃度チェック |
1〜3日目 | 0.95ml | 測定あり |
4〜6日目 | 1.85ml | 測定あり |
7〜8日目 | 2.8ml | 測定あり |
※薬は体重に応じて量が増える仕組みです。
※1日2回、ミルク後に薬を飲みます。
測定は薬の量を増やす日の1度目の薬の前と1時間後、2時間後に血糖値の測定。
酸素濃度、心電図などのモニターは入院中24時間つけっぱなしでした。

【副反応まとめ】わが子の場合。手足の冷えには注意!
- 手足の冷え(末梢血管収縮によるもの)
- ミルクを飲む勢いが一時的に落ちる
- 睡眠リズムの乱れ(病院の慣れない環境もあったかも)
⇒ 心配だった副作用も大きな問題はなく、ミルクの量が少し減ったり手足が冷えたりする程度で済みました。
【現在のいちご状血管腫の様子】嬉しい変化!
- 8日間の入院後、血管腫が少し縮小
- 飲み始めて2週間後には赤みが薄れ、出っ張りも減少
- 1か月後には頭を撫でても違和感がほとんどなくなった!
入院中から血管腫のある側を下にして寝ることもできるようになり、安心できました。
1カ月後の時点では今薬をやめるとまた大きくなってしまう可能性があるからしばらく継続とのことでした。
【まとめ】いちご状血管腫治療は早めの決断がカギ!
赤ちゃんの血管腫治療では、
「経過観察するか、すぐ治療に踏み切るか」 が大きな分岐点になります。
今回の私たちの経験から言えることは…
- 気になるなら早めに専門医に相談
- レーザー治療は1日でも早いほうがいい
- 小さな血管腫でも油断しない
- 血管腫の部分は皮膚が薄いので怪我に注意。毛細血管が集まっているので出血が多くなります。
- トラブル時の対処法も事前に確認!
子どもの未来を守るためにも、親がしっかり判断していくことが大切だと実感しました。
今後も経過を見ながら、またブログで詳しく報告したいと思います!

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