はじめに:母乳で育てたかった私が直母を諦めた理由
「できることなら母乳で育てたい」
それは、妊娠中からずっと思っていたことでした。
そもそも「普通に母乳だけでいけるだろう」と何の疑いもなく思っていました。(←ミルクも哺乳瓶も買ってなかった)
でも、現実は想像以上にうまくいかず…。
NICUに入院していた頃に、何度も直母の練習をしたけれど、全然うまくいかなかったんです。
この記事では、そんな私が「直母」を諦めて、「混合育児」→「完ミ」へと切り替えたリアルな体験を、正直にお話しします。
もしあなたが今、同じように母乳育児で悩んでいるなら、「ああ、こういうママもいるんだな」と思ってもらえるとうれしいです。

【体験談】NICUでの直母練習と退院後もうまくいかなかった現実
初めての直母練習は「泣く」「焦る」「できない」の連続
我が子は早産で生まれ、しばらくNICUに入院していました。その間、私は搾乳を続けながら、病院での面会時に直母の練習をしていました。
でも、思っていたよりもずっと難しくて。吸ってくれない、うまくくわえられない、泣く、私も焦る…の繰り返し。
正直、毎回「これって意味あるのかな…」と思ってしまって、通うたびに試してはすぐに諦める、を繰り返していました。
乳首の問題
これが1番の悩みでした。私の乳首は扁平気味でかつ乳輪は大きめで、小さめに生まれた我が子には飲みにくかったみたいです。
助産師さんからは「乳輪柔らかいから赤ちゃん吸えるはず」「何も問題ない」
と言われて一緒に何度も練習したり、乳頭保護器を使って赤ちゃんが吸いやすいように工夫をしたんですが、なかなかうまくいきませんでした。
そのうち乳首も伸びてくると言われたんですがそれもならず!
たまにうまくいくのにそのコツをつかみきれずでした…。
満足に飲ませてあげられない
直母であげてもお腹がいっぱいになるまで飲ませてあげられませんでした。
飲んでる途中で眠くなって寝る⇒寝かせるとお腹がすいててまたすぐ泣く⇒あげるけど少ししか飲めない⇒赤ちゃん大泣き。のループになってしまいました。
お腹いっぱいにしてあげられないことに罪悪感を感じてしまっていました。
搾乳で混合育児スタート|3ヶ月間のがんばり
退院後も直母頑張っていたんですが、やはりうまくできず。母乳自体は結構出ていたので飲んでもらえずパンパンになってその後に搾乳をしていました。
途中からミルクの飲む量も増え粉ミルクの登場も増え、直母⇒粉ミルク(搾乳ストックあれば母乳)⇒搾乳を約3時間おきにしていたせいで眠気と疲労が限界に!精神的にも追い詰められてきて直母はあきらめ搾乳での母乳と粉ミルクに。
本当にしんどかったです。けれど、「いつか母乳だけでいけるかも」という希望を持ちながら、3ヶ月間頑張りました。
搾乳ペースが落ちると、母乳量も減っていく…
ただ、現実は甘くなくて、少し搾乳の頻度を落とすと、すぐに母乳の量が減っていきました。
母乳育児をしたかったし、赤ちゃんにとって完ミにしてしまって良いのだろうか…と自問自答し続けずっとあきらめきれずにいました。
そして、3ヶ月を過ぎたころ搾乳しても1回10㎖くらいしかとれなくなり、4か月目に思い切って完ミに切り替える決断をしました。

完ミにして感じたメリットと後悔しなかった理由
自分も赤ちゃんも穏やかに過ごせるように
完ミにしてからは、時間にも心にも余裕ができました。
「母乳じゃないこと」を責める声が自分の中にあったけど、赤ちゃんがすくすく育っている姿を見て、少しずつ「これでよかったんだ」と思えるようになりました。
それでも…「できれば母乳あげたかった」の気持ちは今もある
もちろん、「できれば母乳育児がしたかった」という気持ちはゼロにはなりません。
授乳中に赤ちゃんと見つめ合う時間とか、母乳でしか得られない絆とか、母乳の方が免疫つくんじゃないか?とか…そういう理想もありました。
でも、それ以上に「ママが笑顔でいること」が大事なんだと、今なら思えます。
あとミルク代が高いのも痛いところです!!

「直母ができない=ダメなママ」じゃない!
育児に正解はない、自分の選択に自信を持とう
母乳育児、ミルク育児、混合育児——どれも立派な育児です。
直母を諦めたこと、母乳が出ないことで、自分を責めてしまうママもいるかもしれませんが、
「ちゃんと赤ちゃんのこと・自分自身のことを考えて決断した」そのこと自体が、もう素晴らしいことなんです。
私自身、3ヶ月間悩んで、迷って、苦しんで…やっと出した答えが「完ミ」でした。
それでもすくすく育ち、ムチムチで毎日元気に過ごしてくれています。

まとめ:直母じゃなくても、あなたは最高のママ!
母乳が出なくても、吸ってくれなくても、ミルクで育てても、あなたの赤ちゃんはちゃんとあなたの愛情を受け取っています。
「母乳にこだわらなくても大丈夫」
そう思えるようになるまで時間がかかったけど、今なら心からそう言えます。
SNSの情報や、周りから母乳がいいとか言われて嫌な気持ちになることもあります。
けど育児は十人十色。自分に合ったスタイルを選んで、自信を持って子育てしていきましょう!!
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