はじめに|突然始まったNICU生活
「早産なので赤ちゃんはNICU(新生児集中治療室)にしばらく入院になります。」と伝えられたあの時。
分かってはいたけれど実際自分に起きたことなのか、赤ちゃんは本当に大丈夫なのか?不安でいっぱいの中、保育器の中の我が子と対面しました。
2100gほどの体重。小さな身体にはいくつものモニターの線がつながれていて、現実感がありませんでした。だけど、不思議と「小さいけど、思っていたより大きい」「ちゃんと赤ちゃんだ」と感じたのを覚えています。
NICU1日目|保育器の中の小さな命
NICUでは24時間体制で見守ってもらえて、両親はいつでも面会ができました。
母乳は初乳を搾乳して届け、私の役割もすぐに始まりました。
その夜、赤ちゃんが少し呼吸が苦しくなってしまったようですが、保育器内の酸素濃度を上げることで落ち着いたとのこと。NICUの存在に心から感謝した日でもあります。

NICU2日目|初めてのタッチ・ホールディング
この日、初めて赤ちゃんに触ることができホールディングというものをしました。
頭とおしりを優しく包み込みます。赤ちゃんのぬくもりがじんわり伝わってきて、感動!涙が出そうになりました。
看護師さんが「よく眠ってますよ」と優しく声をかけてくれて、緊張していた気持ちがふわっとほどけました。
NICU4.5日目|カンガルーケアで深まる絆
数日後には、念願のカンガルーケアもできました。
肌と肌を直接ふれあわせて抱っこするこのケアは、赤ちゃんにも母にもとてもいい影響があるそうです。
呼吸や心拍が安定し、何より私自身が「母になった実感」をようやく得られた瞬間でした。

退院と搾乳の日々|母としてできること
私は先に退院となり、赤ちゃんだけが病院に残る日々が始まりました。
自分の退勤の日まではいつでもすぐ会いに行けたのに(私の病室とNICUは歩いてすぐ行ける距離)今日からは頑張っても車で30分以上かかる距離に。急に寂しくなってしまいその日は大号泣。
1日2回、搾乳を持って病院へ。赤ちゃんに会えるのは1日数時間。でもその時間が、私のすべてでした。
毎日、看護師さんたちと一緒におっぱいの練習をして、少しずつミルクの量も増えていきました。
看護師さんのケア力がすごい
看護師さんが日々細かくいろいろ伝えてくれて、おっぱいや沐浴のことから、精神的なことまで全部温かく支えてくれました。赤ちゃんだけでなく、お母さんへのケアもとてつもなく素晴らしかったです。
入院後半は逆にミルクを足す量とかママ(私)自身で考えられるようにいい意味で距離を取ってくれてもいました。
どの看護師さんも赤ちゃん泣き止ませる天才でした!見てて嫉妬しちゃうくらい我が子も安心しきっていました。
成長のサイン|モニターが段々外れ、GCUへ
日に日に、赤ちゃんにつながっていたいろんな線が外れていき、「段々大きく、元気になってきてる」「こんなに身軽になったんだ」「退院近いかな?」と嬉しくて写真を何枚も撮りました!
NICUからGCU(回復治療室)へ移ることになった時は、前進している実感がわいてきて、夫と喜びました。
いよいよ退院!|はじめての同室と涙のありがとう
ついに退院日が決まりました。27日間新生児期をNICU・GCUで過ごした我が子。
前日には母子同室ができて、初めて一晩一緒に過ごせたことが、とても幸せでした。
不安と喜びが入り混じった退院当日。まだまだセレモニードレスは大きかったかな☺
NICUの先生、看護師さんに「ありがとうございました」と笑顔で退院できたことに感謝でいっぱいです!

まとめ|NICUで過ごした日々は宝物になった
NICUにしばらく入院すると聞いた日は寂しかったけれど、
いま振り返ると、我が子と深くつながれる特別な時間でした。
早産&子育て皆無の準備不足だった私をゆっくり、確実にママにしてくれました。
● 赤ちゃんは強い!
● 看護師さんたちは神
● 母のぬくもりは最強の薬
この経験を、これから同じような状況になるママたちへ伝えたい。
「大丈夫。赤ちゃんもママも、ちゃんと乗り越えていけるよ」と。
もっと詳しいNICUでの日々の出来事はまた書きたいと思います!(需要ないかもですが記録としても書きたいと思います。)

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