NICUに入院している赤ちゃんに会う時間の大切さ
我が子はちょっと早く産まれてきてしまい1ヶ月ほどNICU、GCUで過ごしました。
産まれた日から一緒に隣で過ごせると思っていたのに、早産だったためNICUに会いにいくのが日課になりました。
生まれた日は保育器の外からただただ見守ることしかできなかったけれど、段々ホールディングやカンガルーケアができるようになって愛おしさと親になった実感が湧いてきました。
その時初めて知ったホールディング、聞いたことがあったけどどのように良いのかまでは知らなかったカンガルーケア
どのようなものなのか知ってからもっと愛おしさが湧いてきたのでシェアしたいと思います!
ホールディングとは?
赤ちゃんがおなかの中にいるときの姿勢をとれるように支えてあげることです。
ホールディングを行うことで、タッチケア、赤ちゃんとスキンシップが図れます。
また、よく眠れることで赤ちゃんの状態が安定したり、処置の痛みを緩和させたりという効果もあるみたいです。
どんな赤ちゃんでもホールディングOKでした
もちろん状況などにもよると思いますが我が子がいたNICUでは週数や体重による制限無くホールディングできるとのことでした。
検温後、毎回しっかり手洗い・手指消毒をした後にタッチ・ホールディングを行なっていました。
赤ちゃんの頭や背中、手足に優しく触れることで、赤ちゃんの覚醒や行動を活性化させます。またホールディングにより安静を促します。
富山県 NICUにおける看護の取り組みhttps://www.pref.toyama.jp/120101/kurashi/kyouiku/kosodate/shusanki/topics-column/nicu.html
痛みを和らげる目的について
入院中の赤ちゃんは治療のため痛みを伴う処置(採血、血糖測定など)をします。
看護師さんから聞いたのは大人は、痛みが少なくて済むような仕組みが出来ているけど、赤ちゃんはまだ大人に比べて強く、長く、痛みを感じてしまうようです😭
なので赤ちゃんの痛みを和らげる方法としてパパやママにホールディングをしてもらうことで検査中の赤ちゃんの負担を減らすことが出来ると言われました。
やり方は圧迫しないようにそっと、優しく手の平を赤ちゃんに密着させてあげる感じです♡
処置による赤ちゃんの痛みやストレスを緩和させるために「痛みケア」を実施しています。おしゃぶりを使用し、ホールディング(赤ちゃんを包み込む)等のケアを行い、赤ちゃんが落ち着いて処置が受けられるようにしています。
磐田市立総合病院https://www.hospital.iwata.shizuoka.jp/feature/center_function/perinatal-center/nicu/

カンガルーケアとは?
カンガルーケアとは、赤ちゃんとパパ、ママの肌が直接触れ合うよう、胸の間に赤ちゃんを包み込むように抱っこすることです。その姿がカンガルーを連想させるところから、カンガルーケアと言われています。
どういう効果があるの?
赤ちゃんにとって
- 呼吸、心拍、体温が安定する。
- 眠りが深くなり、起きている時も穏やかになる。
- 免疫力が高まる。
- スキンシップがはかれる。
パパ・ママにとって
- 赤ちゃんと触れあう時間がもてる。
- 赤ちゃんの体温や息づかいを身近に感じられる。
- 幸せを感じることが出来る。
- 母乳の分泌が盛んになる。(ママ)
肌と肌の触れあいは、正期産で生まれた赤ちゃんだけでなく、早期産の赤ちゃんにもメリットがあると考えられています。早期母子接触はもともと、早期産の赤ちゃんのために考えられたものです。出産直後の早期母子接触をすることで、以下のようなメリットがあることが知られています。
P&Gジャパン合同会社/パンパース
悪い影響はないの?
・赤ちゃんの状態が安定し、医師の許可が出てから実施しますが、もしカンガルーケア中に赤ちゃんの状態が変化するようでしたら、すぐに中止して処置を実施します。
・肌が直接触れる面積が大きいため、両親の体調不良があるとウィルスや細菌の接触感染の危険が高まります。両親や同居のご家族で、かぜ症状や発疹がある場合は、必ずご相談下さい。
実際に体験した時の気持ち
初めて我が子に触れたのは2日目、ホールディングででした!
「小さい!」「あったかい!」「可愛い!!!」
命を感じる瞬間でした。優しく包み込んで母になったという実感、母性が溢れ出ちゃいます!
初めの数日は血糖値を測るために足から少し血をとっていたんですがその時やっぱり泣いちゃうんですよね。それがホールディングで少し痛みの緩和心の緩和ができていたのかな?と思うと嬉しく思います。
カンガルーケアをした時はまだ保育器に入っていたので、はじめて保育器からでて触れ合える瞬間でした✨
私も夫も交代でやることができて温かくて幸せで【家族】の時間でした。
30分交代で寝顔近くで見たり、においを嗅いでみたり笑
そこのNICUでは保育器卒業するまでの間のみカンガルーケアができるということでした。(出てからは普通に抱っこすることができるため。)
はじめての肌と肌の触れ合い時間は本当に特別な時間だったなと思います。

NICUでのホールディング・カンガルーケアとは?
それぞれの違いとメリット
• ホールディング:やさしく包み込むケア。保育器に入っている赤ちゃんにもおこなえます。(病院によって異なる場合があるので必ず医師の判断に従ってくださいね)
• カンガルーケア:肌と肌のふれあいで赤ちゃんの安定を促すケア
初めてのカンガルーケア体験
初めて胸に乗る時の緊張と感動
やはり早く産まれているので正期産の子より小さめなので小さすぎて怖いって一瞬思っちゃいました。けどとっても温かくて一生懸命生きてて愛おしかったです♡
看護師さんのサポートと注意点
カンガルーケアではパパ・ママはリクライニングチェアに座って看護師さんが胸の辺りに赤ちゃんを乗せてくれます。
赤ちゃんにまだいろんなモニターのコードなどが繋がっているので注意しながらゆっくりやってくれました。
赤ちゃんのポジション(手の位置や頭の向き)もゆっくり整えてくれました。
何かあったら看護師さんをすぐ呼べる状態にしてくれて、親子3人でゆっくり過ごさせてもらえました。
赤ちゃんの反応
お腹が空いてたのか夫のおっぱいを探して飲もうとしていて可愛かったです笑
あとは穏やかに寝ていました。
自分がカンガルーケアしている瞬間もたまらないですが、夫がしているのを客観的に見るというのもまた可愛い瞬間でした。

ホールディングで感じた安心感
タッチも含め初めての赤ちゃんとの触れ合い、赤ちゃん初めての私にも、軽く触れるところから慣れることができて良かったです。そこから保育器内でオムツお変えたり自分が慣れるためにも大事な時間でした。
NICUで赤ちゃんとのふれあいを大切にするために
• 病院のルールを確認する
• 看護師さんに相談しながら無理なく実施
• 少しの時間でも積み重ねが大事
病院によってルールが違うと思うんですが、私の場合はカンガルーケアは時間が決まっていたんですがホールディングなどの触れ合いはどんどんやってあげて下さいね!と言われたので本当にしつこいくらい居座っていました。看護師さんと毎回お話ししたのも楽しい思い出です!
まとめ|小さな命と過ごすかけがえのない時間
• NICUだからこそできる特別なふれあい
• 不安な気持ちもあるけれど、一緒に成長していける
• これからカンガルーケア・ホールディングをするママ・パパへエール
もし病院のルールや赤ちゃんの状況ですぐに触れ合うことができなかったとしても、少しの時間しか会えなかったとしても、赤ちゃんは来てくれて、ママやパパの声が聞こえるだけでもとっても喜んでいると思います!絶対伝わってますよ!!
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