突然の切迫早産
まさか自分が切迫早産になるなんて、妊娠初期には1ミリも思っていませんでした。
でも、妊娠後期、ある夜突然の強いお腹の張りと痛み。
病院に行くと、「切迫早産です。今すぐ入院しましょう。」と医師の一言。
この日から、人生で一番長く感じた入院生活と、
薬の副作用でボロボロになりながらも出産にたどり着いた私の記録が始まります。
何週間も入院予定でしたが、思っていたより早く赤ちゃんと会えることに!!
リトドリン点滴スタート。最初は軽く考えていた
妊娠中期に一度でやめた薬。でも今回は…
妊娠中期に一度、お腹の張りが気になってリトドリンの内服を試したことがありました。
でもそのとき、動悸や手の震えといった副作用が辛すぎてすぐに中止。
そのリトドリンが、今回は点滴で再び登場。
しかも、「24時間つけっぱなし」です。しんどすぎ…
入院当初は最低量でおさまっていたので、「このまま37週くらいまで安定してくれたら…」と願っていたのですが、現実は甘くありませんでした。
張り止めMAXでも陣痛は止まらない
夜中に強まる張り…NSTつけっぱなしの不安な夜
入院から3日目の夜、なんとなくお腹の張りが強くなってきました。
NST(お腹に巻くモニター)を一晩中つけて、張り止めの量を徐々に増やすことに。
リトドリンをMAX量まで上げても張りは止まらず、ついにもっと強力な「マグセント」が追加されました。
マグセントもMAX量まで追加しても治まらず…
これが、本当に地獄の始まりでした。(大袈裟ですが当時は本当にそんな感じです)

アクセルとブレーキ同時にかけられてる感覚
薬で陣痛を無理やり止めようとしているけど、全然止めれていない。体はもう産もうとしてる。
まさに、アクセルとブレーキを同時に踏んでる感覚。
しかもマグセントの副作用が、リトドリンに比べ一段と強い。
副作用しんどいプラス5~15分間隔の痛み。間隔が安定しないとのことで様子見という名の一晩放置がつらすぎた。
- 動悸、息切れ、火照りで氷枕が手放せない。
- 目の視点が合わなくて何もできない。
- 口・鼻の中がカピカピ、鼻血まで出る。鼻血が喉を伝って流れて気持ち悪い。
- 尿が出にくくなりると言われ、計量を毎回頼まれるけどフラフラで無理。(幸い水をたくさん飲んでいて尿は普通より出てました)
- トイレのたびにナースコール→NST再装着。
3日目、4日目夜通し眠れず、5日目朝を迎えたときは、まるで夢の中にいるような、現実感のない体調でした。
ついに破水。そして、止められていた出産が動き出す
嘔吐と同時に何かが出た…破水!
朝、ついに気持ち悪さがピークになり嘔吐。
その瞬間、「あれ?なんか出た…おしっこ漏らしたかも」という感覚。
ナースコールで確認してもらうと、破水でした。
医師から「これはもう出産を進めたほうがいい」と判断され、
リトドリンもマグセントもストップ。ようやく、あの副作用地獄から解放!←嬉しすぎた
ただし、マグセントが体に残っていると赤ちゃんに影響が出るとのことで、利尿剤を使ってしっかり体外に出す処置を受けました。
いよいよ出産!33週での早産に挑む
分娩室へ。ベッドごと移動のギリギリ状態
体力も気力も限界。自分の足で歩くことはできず、ベッドごと分娩室へ移動。
分娩台に移るのも必死でした。
赤ちゃんがまだ小さいため、子宮口は10cmではなく8cmでOKとのこと。
でも陣痛が途中で止まっちゃうと危険だからと、促進剤を少しずつ入れて様子を見ることに。
ちなみに陣痛はめちゃくちゃ痛かったですが、張り止めをやめてから副作用が徐々に無くなり痛い以外身体は元気でスッキリしていましたよ!
早く産ませて!願いが届いた瞬間
促進剤を入れてすぐに完全破水!!「うんち出る!」感覚が一気に襲来(赤ちゃんね)。
医師・助産師に加え、新生児科のスタッフ、学生さんまで集合してて「総合病院すご…」と変な感心も。
5度目の陣痛で(多分そのくらい)、ついに!
33週、無事に我が子を出産できました。
いきみのときは、心の中でサンシャイン池崎の「イエーーーーーイ!」を唱えながら、全力で!笑
(※声には出してません)

今、振り返って思うこと
切迫早産での入院は、想像以上に過酷でした。
副作用、張り、痛み、不安、睡眠不足、孤独感…。
(これ、もっと長い入院の人本当にすごいと思います。)
でも、それでも無事に赤ちゃんが産まれてくれたこと。
そして、あの状態でも赤ちゃんを守るために、
24時間体制で見守ってくれた医師や看護師さんたちに、本当に感謝です。
まとめ:切迫早産は誰にでも起こりうる。だからこそ、知ってほしい
「私は大丈夫」と思っていても、妊娠後期の体調変化は見逃さないでほしい。後期は安定してるなと思っていた私も突然の切迫早産、出産でした。
そして、切迫早産での入院や張り止め治療には、想像以上の副作用や負担があることを知ってほしいです。
出産は奇跡。
その奇跡の前に立ちはだかる山を、乗り越えた私の経験が、誰かの参考になれば嬉しいです。

コメント